救急外来看護
特徴
愛知県内唯一の小児救命救急センターとして、2020年度からは小児救急外来(以下ER)として独立した部署となりました。24時間365日、様々な疾患や症状、外傷の患者さんを受け入れています。受診した患者さんは、トリアージ室に入ります。ここでは、認定を受けたトリアージナースが、受診までの経過を聞きながら観察や、呼吸、脈拍、血圧、体温などを測定します。その結果、緊急度を判定し、医師の診察に繋げています。

また、救急外来では、愛知県内だけでなく、東海3県やさらに遠方の病院と連携して、重症患者さんの搬送を行っています。ドクターカーやドクターヘリを使用し、重症患者や専門治療を必要とする患者さんの転院要請を受け、迎え搬送を行っています。緊急度や移動距離、天候によって、救急車やドクターヘリを使い分け、少しでも早く医療スタッフが患者さんに接触し、必要な医療を提供できるよう救急医と救急外来看護師がチームとなり取り組んでいます。
看護として大切にしていること
ERでは、患者さんとご家族との関わりを大切にし、丁寧な説明を心がけています。診察や検査・処置の場面では、子どもと家族が中心の医療を提供し、子どもたちの代弁者として寄り添うことを大切にしています。採血などの処置や検査を行う時は、事前に子ども一人一人にあわせた説明を行うことで、子どもが抱く不安や恐怖を最小限に、そして頑張る力を最大限引き出せるように努めています。

また、事故予防教育やホームケア指導にも取り組んでおり、家庭でできる子どものケアについて、パンフレットやリーフレットを使ってお話ししています。継続的な介入が必要と判断した時は、保健・専門外来など必要な部門と連携しています。
ERは、重症で緊急度の高い患者さんの対応を求められることが多いため、スキルアップを目指した教育訓練も積極的に行っています。さまざまな状況を設定したシナリオをもとに定期的に医師と協働しシミュレーションを行っています。


