第八看護|NICU
特徴
2016年11月、周産期部門の一つとして、NICU(新生児集中治療室)がオープンしました。当センターNICUでは、早産児が多い他施設のNICUとは異なり、病気に対する手術や集中治療が必要な赤ちゃんが入院し、24時間体制で集中治療と看護を行っています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、母体外環境へ適応する時期といわれており、特別な配慮が必要です。そのため、医師や看護師、理学療法士、臨床心理士、保健師、医療ソーシャルワーカー、保育士など、さまざまな職種がチームとして連携し、赤ちゃんとご家族に適したきめ細やかな、より良い医療・ケアが提供できるよう努めています。

また、赤ちゃんの誕生は「家族の始まり」であるため、赤ちゃんとご家族がよりよい関係を築けるよう支援しています。赤ちゃんとご両親だけでなく、きょうだいへのサポートも行っています。
20病棟(産科)と連携して出生前から支援を行い、保健と医療の両面から子どもと家族の幸せな未来の成就を目指し、将来を見据えた看護が提供できるように取り組んでいます。そして、赤ちゃんにとっての最善は何かを、家族と一緒に考えています。
看護として大切にしていること
NICUが単に治療する場ではなく、赤ちゃんが育つ場所であることを大切にしています。そのためベッドの周りには医療機器がたくさんありますが、出来るだけ赤ちゃんに適した環境になるように、騒音とならないよう音は最小限にし、サーカディアンリズム※
に配慮して昼夜を区別した照度調整を行っています。赤ちゃんのサインを読み取り、ストレスが最小限になるようなケアを心がけ、赤ちゃんの心と体を育むケアを大切にしています。
サーカディアンリズム:
概日リズム。ほとんどの生物がもっている、睡眠と覚醒、体温変化、ホルモン分泌などの、おおよそ1日のリズム。


