診療内容
診療内容は、大きく分けて、あざのレーザー治療と手術です。自然経過として徐々に消えていくものもありますが、消えるまでに長い期間がかかり、患児の心の負担になりそうなものは、積極的に治療しています。手術の対象になるのは、対表面の先天異常、皮膚皮下腫瘍、外傷と傷あとの3項目あります。簡単な手術では年齢が中学生以上であれば、局所麻酔で手術をおこなうことがあります。
主な対象疾患
あざとして、赤あざ(苺状血管腫、単純性血管腫、毛細血管拡張症など)、青あざ(異所性蒙古斑、太田母斑など)、黒あざ(色素性母斑など)があります。
体表面の先天異常として合指症、多合趾症、母指多指症、副耳、埋没耳、折れ耳、小耳症、眼裂狭小症候群、臍ヘルニアなどがあります。
皮膚皮下腫瘍として、脂腺母斑、巨大色素性母斑、デルモイド・シスト、石灰化上皮腫などがあります。
外傷と傷跡として、顔面挫創、熱傷、肥厚性瘢痕などがあります。
また、頭蓋縫合早期癒合症のうち、顔面の形態変形がメインとなるもの。
形成外科からのお知らせ
イベント情報
現在予定されているイベントはございません。
診療理念
あざのレーザー治療に関しては、治療の目標と治療計画について患児のご両親と相談させて頂いています。また、手術に関しては、可能な限り手術の傷あとをきれいに仕上げるように、また、形は健康な指や耳や顔に近くなるように、日々努力しています。
当科の特徴
当科の特徴はあざのレーザー治療です。特に、あざが大きい場合には全身麻酔をしてレーザー治療することができます。また、年齢がやや上の、3から5歳児に対しては、外来看護師及び保育士がレーザー治療に対してプレパレーションを行い、スムーズに治療に望めるように努めています。
特殊医療機器
レーザー装置として、Vbeam(2012年に導入済み)、Qスイッチ付アレキサンドライトレーザー、ロングパルスアレキサンドライトレーザー、Qスイッチ付ルビーレーザー(2016年4月より導入しました)、炭酸ガスレーザーを取り揃えています。(色素性母斑についてはレーザー治療を行っておりません。扁平母斑については、レーザー治療の適応を特に慎重に行っております。)
患者さんの内訳
平成30年度の初診患者さんは725人でその患者さんの内訳は半分があざの患者さんでした。あざ等体表面の先天異常でお困りのことがございましたら、お気軽に形成外科にご相談ください。