育児もしもしキャッチ

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多く寄せられたメッセージ

「育児もしもしキャッチ」には毎月300件前後の相談が寄せられており平成27年3月には70,000件を超えました(平成13年11月開始から)。
その相談内容を大まかにまとめると、「子どもの病気・手当て」が圧倒的に多く、全体の4割を占めています。
同じようなご心配で悩む方が多いのです。

そこで、特に多かったご相談について「育児もしもしキャッチ」からのメッセージをお伝えします。

よくある質問ベスト5

子どもの病気と手当て ~急に熱が出てしまったり、下痢、嘔吐等~

風邪症状
体が暖かかったので計ってみたら39.5℃ありました。どうしたらよいでしょうか?

元気があり、機嫌が悪くなければあまり心配はないと思われます。症状の急激な変化が無ければ翌日受診をしてもかまいません。水分(白湯やお茶など)をこまめに与え、元気がない、機嫌が悪い、けいれんなどの他の症状に注意しましょう。

発熱時にはおでこに冷却材を貼ったり、水枕をすると気持ちがよいと思われますが、お子さんが嫌がる場合無理に冷やす必要はありません。 ただし、生後3ヶ月頃までの赤ちゃんが発熱した場合は症状が無くても特別な注意が必要ですので早期に受診しましょう心配な場合は、まずはかかりつけ医に連絡し相談しましょう。
その他、救急医療情報センターでは受診できる医療機関の情報を得ることができます。

微熱、鼻水があり今日受診したのですが、夕方から熱が上がってきました。
どうすればよいでしょうか?

受診後に熱が上昇してくることはよくあります。
機嫌は悪くないか、元気はあるか、顔色はよいかなどをみて大丈夫なら一晩様子をみて翌日受診してもよいでしょう。

「部屋の温度が高すぎないか」、「衣類を着せすぎてないか」に注意し番茶や白湯などをこまめに与え様子をみましょう。

私が風邪を引いて子ども(3ヶ月)にうつったようで、鼻づまり、くしゃみがあります。
受診したほうがよいですか。お風呂はどうですか。

37.5度以上の熱がなく元気で機嫌がよく、食欲も普通どおりであれば、今晩あわてて受診しなくても急に悪くなることはないでしょう。
おっぱいの飲みが半分くらいになったり、咳が出てきたり、ぜいぜいするなどの症状がでてきたら熱がなくてもかかりつけ医に受診しておきましょう。
お風呂は熱がなく、元気があれば大丈夫です。
入浴により湯気で鼻の通りがよくなり寝つきをよくすることもあります。

解熱剤をもらったが使ってもよいのか心配です。

解熱剤は熱によるつらさを軽くするための薬です。38.5℃以上あり高熱のために食欲がなくなったり、眠れないなどつらそうであれば使用してあげましょう。
元気そうなら使わなくてもよいのです。眠っている子を起こして使う必要はありません。
坐薬の場合、入れてすぐ出てしまったらもう一度入れ直します。
10〜15分経った後には多くは吸収されていますので入れ直す必要はありません。
一度使ったら次は6~8時間など一定時間位あけましょう。

おなかの症状
昨日下痢便が5回出て病院で薬をもらいましたが、今日は7回になりました。
どうしたらよいでしょうか?

まず、脱水にならないように水分の補給が必要です。
白湯や乳幼児用のイオン飲料等を少しずつこまめに与え、子どもの機嫌の具合をみてください。「元気がなくウトウトしている」、「おしっこが減っている」などの脱水傾向がみられるときは受診が必要なこともあります。
(救急情報センター)
下痢がひどい場合は固形物を与えても消化・吸収は困難なので無理に与えないほうが良いでしょう。

生後2ヶ月です。いつもは便が1日に2~3回出るのに3日間出ていませんが大丈夫でしょうか。

生後1ヶ月を過ぎると便の回数が減ってきます。数日に1回のペースの赤ちゃんも体重が順調に増えていて、いつもの便がまとめて出るのであれば心配はありません。
もどしたり、不機嫌だったり、おっぱいの飲みが悪くなければ心配はいりません。
白湯や薄い番茶、または、薬局等で市販されているマルツエキスやオリゴ糖などを白湯に少し加えて飲ませてみましょう。
また、綿棒にオイルをつけて肛門を刺激したり、赤ちゃん体操や腹部マッサージで刺激をしてみましょう。

皮膚症状
生後1ヶ月です。頬やおでこにぶつぶつした湿疹が出ていますが大丈夫でしょうか。

生後1~2ヶ月には顔や頭によくみられます。まずは皮膚のお手入れで様子をみましょう。
基本的には清潔にすることが第一です。
刺激の少ない石鹸をよく泡立てて優しく洗い、石鹸分をしっかり落としましょう。

また、お顔は目やに、涙、鼻水、よだれなどで汚れやすいので毎日1~2回ガーゼをお湯で絞って優しく拭いてあげましょう。
授乳の後もお口の周りが汚れますので、その都度ガーゼをお湯で絞ってふきとりましょう。
ジクジクと汁が出ていたり、引っかき傷が多く痒みが強いと思われる場合はかかりつけ医などに昼間受診しましょう。
また、生後2~3ヶ月頃までは頭皮や眉毛のあたりを中心にたくさんの脂が出てたまり、皮膚のトラブルがよくおきます。黄色いかさぶたのようにたまっている場合は、ベビーオイル(少量で試し塗りして赤くならないか確認してから)を塗ってふやけさせてからお風呂で石鹸を使い洗い流しましょう。

誤飲 ~たばこ、くすり等を飲みこんでしまった~

気が付いたらたばこの葉が子どもの周りに散らばっていました。
口の周りにはついていないようでしたが心配です。

慌てずどれくらいの量を食べたか調べてください。むしっていたり、口の周りにたばこの葉が少しついていても大量に食べたということは少ないようです。
次の「たばこを食べてしまったら」を参考にしてください。
怖いのは灰皿代わりに使った缶ジュースの缶などに溶けた液を飲んでしまった場合です。
灰皿替わりに缶を使うのは絶対にやめましょう。

「たばこ」を食べてしまったら・・
症状

初期には、30分から4時間後に吐いたり、顔が青白くなり、よだれや冷や汗が多く出たり、元気がなくなったりという症状が現れます。

その時の処置
  • たばこの葉や吸殻を大量(2cm以上)に食べた場合には、なにも飲ませずにすぐに病院に連れて行きます。
  • 灰皿の中の水などたばこを浸した液を飲んだ場合には、水や牛乳を飲ませて吐かせ、すぐに病院に連れて行きます。
  • 乾いたたばこを少量(2cm以下)食べた時には、家庭で1日、様子を見ます。上に書かれた症状があれば、受診した方がよいでしょう。1日(24時間)たって異常がなければ安心できます。

【注意】
たばこに対する感受性は個人差が大きく、少量でも症状が出ることがあります。
たばこ誤飲事故専用(テープ方式、情報料無料)
たばこの誤飲事故時の対処方法について、072-726-9922
(365日24時間対応)で自動音声応答方式により情報を提供しております。

「財団法人 日本中毒情報センター」の資料から引用

2歳児ですが風邪薬のシロップを飲んでしまいました。

まだ時間が経っていなかったら吐かせます。医薬品は種類や量によって中毒の具合が大きく違います。
まずは処方した医師に連絡をとり相談してください。
連絡が取れなければ中毒110番に相談するかもしくは救急医療情報センターで受診できる医療機関の情報を得て受診してください。
今後の事故予防のため、高さが1メートル以上の場所で、子どもでは開けられない箱や引出しの中に入れておきましょう。

プラスチックの破片を飲み込んでしまいました。大丈夫でしょうか。

いつもと違う様子はありませんか。「顔色」「機嫌」「元気」はどうでしょうか。
もし変わりなければ様子を見て便から排泄されるのを待って大丈夫です。
一般に食道の通過を確認できれば大丈夫と言われています。
プラスチックの小さなおもちゃ、ボタン電池、磁石などの誤飲もよくあります。
確実に飲んでいる場合は念のためかかりつけ医に受診しておきましょう。
診療時間外であれば翌日でもかまいません。
また、いつもと変わらない様子でも数日中に便への排泄が確認できなければ受診をしましょう。

チャイルドマウスを活用しよう!

乳幼児が最大に口を開けた時の直径は口径39ミリ。
チャイルドマウスを通過するものはみんな誤飲の心配がありますので要注意!

クレヨンをかじってしまいました。

一般用のクレヨンやクレパスは中毒の心配はほとんどありません。
大量に食べてしまったら、水か牛乳を飲ませ様子をみましょう。
大量に食べた場合は吐き気や下痢を起こす場合があります。

お菓子のビニールの袋を飲み込んでしまいました。

口の中を見て取り除き、苦しそうにしていなければ大丈夫です。
菓子の袋や広告紙などの相談も多くありましたが、気管にはまり込む可能性もありますので日常の置き場に注意が必要です。

授乳 ~おっぱいの飲みが悪い、母乳への影響など~

生後1ヶ月です。泣くので30分~1時間くらいの間隔で母乳をあげることがよくあります。良いのでしょうか。

生後しばらくはお母さんも赤ちゃんも授乳には不慣れなため、1回の授乳量が少なくなりがちですので間隔があまりあかなくても繰り返し授乳したほうが良いのです。
欲しがる時にあげているとだんだん間隔があいてきます。
別の理由で泣いていることもあります。
泣いたらすぐ与えるのではなく、優しく声をかけたり、抱っこしてみましょう。
泣き止むようであれば少し間隔が伸ばせるかもしれません。

生後3ヶ月です。このごろミルクの飲みが悪くなりましたが大丈夫でしょうか。

3ヶ月頃になると赤ちゃんのほうで飲みたい量をコントロールするようになり、飲む量の減る子がよくいます。
飲んだ後満足して機嫌よくしているなら、それがその子の適量と考えてよいでしょう。
哺乳量はかなり個人差があります。
その子なりの発育をしていれば大丈夫です。
母子健康手帳の発育曲線を活用し、曲線にそっていれば良いのです。(発育の目安)

生後6ヶ月です。夜間1〜2回、母乳を与えています。夜間に与えてもいいのでしょうか。

哺乳量・回数は個人差がとても大きいです。
赤ちゃんの成長とともに夜間の母乳はだんだんなくなってきますので大丈夫です。

母乳をあげていますが、頭痛があるので痛み止めを飲んでもいいですか。

お母さんが飲んだ薬の一部は母乳中に移行しますが、日常的な薬で普通の量であれば、ほとんどの場合は大丈夫です。
一般に母乳中の薬の濃度が最高になるのは2~3時間後であるので薬の服用直前か直後に授乳すればさらに影響が少ないといわれています。
大量に飲んだりずっと継続する場合は、薬の名前や量を主治医に伝えご相談ください。

食事 ~離乳食が上手くいかないなど~

離乳食が思うようにすすみません。
せっかく作ったのに食べてくれないのでイライラしてしまいます。

離乳食は心の栄養でもありますので、手作りで与えることはすばらしいことです。
がんばって作ったのに食べてもらえなければイライラする気持ちも当然です。
でも、イライラしながら無理やり食べさせようとしてもかえって時間がかかってしまうことが多いものです。
離乳食は長い一生の食生活の始まりです。
あせらずにがんばりすぎないように進めていきましょう。
大人の食事から取り分けて作ったり、市販のベビーフードも活用して一手間抜いてよいのです。
離乳食の進み具合は個人差もありますが、赤ちゃん用のジュースの飲ませすぎや生活リズムなどが影響していることもあります。

何を食べさせてよいか、離乳食の進め方が分かりません。

具体的な進め方は地域の保健センター、保健所等で相談できます。
進み具合にも個人差がありますのでぜひ相談してみましょう。

泣き ~泣き止まないなど~

泣き止まないのですがどうしたらよいでしょうか?(2ヶ月)

「全身をチェックしてみても大丈夫で、いろいろやってみたけど泣いてる理由がわからない。」
こんなとき慢性的な睡眠不足からの疲れもあって赤ちゃんと一緒に泣きたくなってしまうのは当然の気持ちです。
育て方のせいでも、赤ちゃんのせいでもありません。
泣き止まそうとあせっても、決して赤ちゃんを揺さぶらないでください。
赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~

★★泣きむし赤ちゃんとの上手なつきあい方
新米お父さんとお母さん、ぜひ一緒に読んでください!

毎日夜泣きをします。眠れなくてイライラしてしまいます。

夜泣きの原因は睡眠の発達と関係しているともいわれており、通過儀礼のようなものと捕らえた方がよさそうです。
生後6ヶ月頃から夜泣きのつらさを訴える方が多くなりますが、ほとんどは時期がくれば解決されていきます。
しかし、一時期とはいえ慢性的な睡眠不足による疲労で大きなストレスをかかえるお母さんが、一人でがんばることはできません。
家族の協力がとても大切です。
なかなか泣き止まずお父さんに夜中のドライブに協力してもらったり、お母さんの気分転換のために育児から開放される時間を作ってもらうなどいろいろな方法で乗り切ったなどという例もあります。
また、話を聴いて貰うだけで気持ちが少し楽になることもありますので、気軽に「育児もしもしキャッチ」を活用してください。

眠りの発達

生後1ヶ月くらいまで:昼夜に関係なく、寝たり起きたり泣いたりの繰り返し。

2~3ヶ月くらい:起きている時間が昼間に集中するようになる。

4ヶ月くらい:昼夜の区別ができるようになる。

6ヶ月くらい:午前午後に昼寝をしますが大人の眠りに近くなる。

成人:レム睡眠とノンレム睡眠の周期。

○レム睡眠:体は眠っているのに脳は起きている睡眠。
眠りが浅いので音や刺激ですぐに起きてしまう。

○ノンレム睡眠:体も脳も深く眠っている状態。

*赤ちゃんの眠りは大人と比べてレム睡眠が長く、ノンレム睡眠が短いのが特徴です。
だから大人のように長時間ぐっすり眠ることが出来ません。

★★泣きに関する心配事を月齢ごとに集めてみました!
赤ちゃんが元気よく泣くのは元気な証拠、でもやっぱり泣かれると・・
多くのお母さんが悩んでいます・・。

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