業務内容
放射線検査室では、単純撮影・歯科パノラマ撮影・骨密度検査・ポータブル撮影・X線TV・CT検査・MRI検査・核医学検査・血管造影撮影を行っています。また、放射線検査に関する疑問や不安などにお答えする被ばく相談を行っています。
ようこそ放射線検査室へ
放射線検査室では検査を受けられるお子様やご家族に安心していただけるように、また安全な検査となるように心掛けています。検査室に入るさいの抵抗感を少なくするために、壁や撮影装置には明るく優しい動物のイラストが描かれています。不安や恐怖心を和らげるために、音楽を聞きながら又はDVDを見ながら検査を行う事が出来ます。また、プレパレーション※1を行う事もあります。良い画像をより少ない被ばくで提供する事を目指しています。在籍スタッフは13名で、小児救命救急にも24時間365日対応しています。

※1検査の前に、院内保育士や看護師から、動画や絵本を使った説明を受けたり、撮影室の見学をします。検査の注意事項や、どんな検査を受けるのか、不安が少しでも解消され、本人が納得したうえでトライできるので、検査の成功率が上がります。
お子様向けMRI検査アニメーション動画 (YouTubeが開きます)
単純撮影
胸部や腹部撮影に適した撮影室1と、四肢骨や長尺撮影(下肢全長、全脊椎)に適した撮影室2があります。それぞれの部屋に特性があり、撮影部位により最適な部屋を選択しています。体位保持が困難なお子様は、技師複数人で支えて安全を確保し撮影しています。撮影室内には画像確認用モニタがあり、技師がお子様のそばを離れることなく画像確認ができるため安全です。

歯科パノラマ撮影
歯や顎関節の撮影をします。顔の周りをカメラが半周するので、その間体を動かさずじっとしている必要があります。検査時間は全体で5分程度です。

骨密度検査
主に背骨の撮影をし、骨の中のカルシウムの量を測定します。このカルシウム成分が不足してくると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。検査時間は全体で5分程度です。

ポータブル撮影
ベッドでの安静を必要とするお子様や妊産婦の方のために病室に出向いて撮影もします。装置は5台あり、新生児科や集中治療室、手術室、救急、病棟それぞれに専用の装置があります。

X線TV
- 小児外科
造影剤を用いて、消化管の通過状態をリアルタイムに観察します。栄養カテーテルの挿入も行っています。透視画像を見ながら検査を行うため、安全に診断・治療を行うことができます。 - 泌尿器科
腎臓・膀胱の造影検査を主に行っています。尿道から膀胱に細いカテーテルを挿入し、そこから造影剤を注入して膀胱の形や排尿時の様子を観察します。また、尿意を催すときの筋肉の動きや排便をするときの肛門内圧も測定しています。 - その他
嚥下透視、VPシャント、ミエログラフィ、異物除去

CT検査
128列マルチスライスCTにより、短時間で広範囲の撮影が可能です。お子様の体格に合わせて撮影方法を調節し、被ばく線量の低減を図っています。検査中に体が動いてしまう場合は、DVDを見ながら、もしくは睡眠導入剤を用いて眠っている間に検査を行います。検査時間は撮影部位や疾患によって異なりますが、全体で10分〜30分程度です。

MRI検査
MRIは、強い磁石と電波を用いて体内の臓器の状態を画像にする検査です。X線被ばくは無く、いろいろな断面の画像を得ることができます。検査中は大きな音が続きますが、痛みはまったくありません。
検査時間は撮影部位や疾患によって異なりますが、全体で30~60分程度かかります。その間に体が動くと正確な検査が出来ませんのでじっとしている必要があります。検査中に体が動いてしまう場合は、DVDを見ている間に(一部撮影部位は音楽のみ)、もしくは睡眠導入剤を用いて眠っている間に検査を行います。
検査中は、ブザーで意思を示していただいたり、マイクで担当技師と会話をすることもできます。さらに看視カメラで検査室内の様子を見ながら検査を行っておりますので、安心して検査を受けていただけます。

核医学検査
核医学検査は、ガンマ線を放出する薬(放射性医薬品)を静脈から注射し、ガンマ線検出器で体の中の様子を画像にする検査です。検査中に体が動いてしまう場合は、DVDを見ている間に、もしくは睡眠導入剤などを用いて眠っている間に検査を行います。検査時間は全体で30〜50分程度です。

血管造影撮影
主に心臓カテーテル検査やインターベンションを行っています。また、造影しながら手術を行うハイブリッド手術室としても利用しています。

被ばく相談
2022年に「被ばく相談窓口」を開設しました。お子様の健康への影響などの不安やお悩みごとなどのご相談を被ばく相談員の認定資格を持った診療放射線技師が行っています。