診療内容
小児脳神経外科領域のなかで、これまで先天性疾患を中心に治療を行ってまいりました。先天性疾患の多くは長く継続した治療が必要です。お子さんの成長・発達に合わせた治療を選択し、治療が一段落した後も継続して成長・発達を見守るという方針で診療しています。
現在は、重症頭部外傷など救急領域にも小児専門の脳神経外科として積極的に取り組んでおります。また、近年は脳性麻痺の症状である痙縮にも積極的に治療を行いたいと、院内の関連する診療科で連携をもちながら「痙縮治療」に力を入れております。
診療理念
脳や脊髄の疾患や外傷は、治療を終えた後もいろいろな症状を残す場合が多く、お子さんの場合はその症状(時には障がい)と付き合いながら、成長していきます。どんな状況においてもお子さんの可能性を模索し、将来を見据えた治療が提供できるよう、医師、看護師、リハビリスタッフ、保育士などチームで診療にあたります。
当科の特徴
胎児期診断で生まれる前から診察が始まるお子さんも、乳幼児期や学童期になって受診されるお子さんもいます。年齢によって治療が変わる疾患もあります。「子ども」と言っても、いろいろな成長段階があります。親御さんへの治療説明はもちろんですが、常にお子さん自身への説明を心がけています。いずれ、成人医療機関へバトンを渡す時には、お子さん自身が自分のからだをよく理解していてほしいと願っています。
特殊医療機器
- ヘリカルCT(128列MDCT)
- MRI
- 脳血流シンチグラフィー(SPECT)
- 手術顕微鏡
- 神経内視鏡装置(ビデオスコープ、硬性鏡)
- 神経機能検査装置(32チャンネル)