診療内容

当科は、2016年11月に周産期部門としてオープンし、分娩取扱いを開始しました。母乳外来・産後ケア入院も行っています。
おなかの中の赤ちゃんに何らかの病気が疑われた妊婦さんの診療を行っています。
先天性心疾患・新生児外科疾患・新生児脳神経外科疾患など、生まれてから早期に手術や集中治療が必要となる赤ちゃんに対しては、出生前から関連診療科と連携し、治療方針を決定します。
外来通院のときから、医師・助産師・看護師・臨床心理士・保健部門が関わることで、妊婦さんやご家族の、様々な心理的・社会的不安に対するサポートを行い、チームで支援する体制を整えています。
母児分離を避け、ご家族の不安にも対応するため、出生後に当院へ赤ちゃんが搬送されたお母さんの産褥入院を受け付けています。詳細は産科病棟へご相談ください。
胎児疾患がない一般の妊婦さんも、一部分娩を受け付けています。分娩ご希望の際は、かかりつけ医に作成していただいた紹介状をご持参ください(原則として胎児疾患のある妊婦さんが優先されるため、1ヶ月に5〜10名程度の受入れとします:2024年10月現在)。
赤ちゃんの病気に不安を持つ妊婦さんに対して、遺伝カウンセリングおよび出生前診断を行っています。
妊娠初期・中期の胎児超音波スクリーニング検査(いわゆる胎児ドック)、妊娠初期コンバインド検査、羊水検査、クアトロテスト、NIPT(新型出生前診断)を扱っています。
臨床遺伝専門医および認定遺伝カウンセラー®、遺伝看護専門看護師と連携し、妊娠と遺伝、染色体異常などに関する遺伝カウンセリングを行います。
※成人を診る診療科がないため、母体合併症や母体救急に関しては、近隣の総合病院と連携して治療を行います。
※当センターのNICU管理対象は、基本的に「妊娠32週以上・推定体重1500g以上の専門的治療が必要な疾患を持つ新生児」です(2024年10月現在)。早産が予想される場合は母体搬送を、出生後にNICUが満床の場合は新生児搬送を選択することがありますのであらかじめご了承ください。
診療理念
「The fetus as a patient」の精神で診療をおこないます
当科の特徴
出生前検査から分娩に至るまで、赤ちゃん(胎児)に関することなら何でも相談可能です。
出生前診断
- 小児センターで実施可能な出生前検査一覧
- 出生前診断を検討しているご夫婦へ
- NIPT検査の流れ(妊婦用)
- NIPT説明書(出生前検査認証制度運営委員会作成)
- 産婦人科主治医の先生へ(NIPT専用紹介状付)
- NIPTや出生前診断に対するQ&A
認定施設
日本周産期・新生児医学会専門医制度認定 母体・胎児領域 指定施設
硬膜外麻酔分娩について
当センターでは硬膜外麻酔分娩を実施しています。医師の配置や硬膜外麻酔分娩に関する対応方針や設備等についてはこちらのページをご確認ください。
対象者:経産婦で計画分娩に同意いただける方(夜間、休日に陣発した場合は受け入れ不可)
硬膜外麻酔分娩料:141,210円(税込)
母乳外来
こんなお悩み、抱えていませんか?
- おっぱいを上手に飲ませられない
- 搾乳の仕方がわからない
- 授乳をすると痛みがある
- 母乳が足りているか不安
- おっぱいが張っていて痛い
- 育児に対して不安がある など
母乳育児を希望する全ての方を対象に母乳外来を行っています。
センターでお産されていない方も外来受診は可能ですので、お悩みがある方はぜひご相談ください。
*母乳の分泌を促すためのマッサージは行っていません
皆さんが赤ちゃんと一緒に、楽しく、自分たちらしく母乳育児が出来るように、お手伝いいたします。
完全予約制
月~金曜日(祝日除く)9:00~16:00に、下記の代表電話にて予約を受け付けています。
場 所:産科外来
診療時間:月~金曜日 9:00~16:00
料 金:2,700円(30分/回)
(乳腺炎など医師の診療を要する場合、上記に加え診察料と処方料が加算されます)
※お子さまがセンター入院中の場合、生後27日目までは無料
産後ケア入院
産後ケア入院とは?
出産後のお母さんは、心身ともに不安定になりがちです。
赤ちゃんとの新しい生活が始まり、育児への不安や睡眠不足などで疲れがたまっていませんか?
安心して子育てができるように、お母さんの心身のケアや育児技術など、専門的なサポートをすることが産後ケアです。
予約方法
月~金曜日(祝日除く)10:00~16:00に下記の代表電話にて予約を受け付けています。
※助成金を受けられる方(大府市、東浦町、半田市、知多市、刈谷市、岡崎市、東海市)は、事前に申請が必要になります。
まずは、各保健センターへご連絡ください。
詳細は、下記のパンフレットをご参照下さい。
産後ケア入院パンフレット(PDF)
マロンの広場
マロンの広場とは、妊娠中に赤ちゃんをお見送りされ、当センターで分娩されたお母さんとその家族を対象に、お見送りした赤ちゃんのことやご自身のお気持ちを、ゆっくり語り合う場です。
同じ体験をした方々とお茶を飲みながらゆったりした雰囲気で自由に語りませんか。
*「マロンの広場」という名称は、あいち小児センターのマスコットキャラクターであるマロンちゃんと、気楽に自由に過ごせる広場、というイメージから命名しました。