特徴
2020年度から小児救急外来(以下ER)として独立した部署になりました。ERは24時間365日受診でき、様々な疾患や症状、外傷の患者様が来院されます。その他に小児ER外来・放射線検査も担っています。 事故予防教育やホームケア指導もしており、診察後にリーフレットやパンフレットを用いてお話をしています。継続的な介入が必要な患者様には、保健・専門外来とも連携して患者家族の情報交換をしています。
トリアージ
受診された患者様全員に、トリアージ室で看護師がトリアージを行います。緊急度・重症度を判定し、医師の診察に繋げます。緊急度が高いと判定された場合には、看護師の判断で初療室や観察室へ入室していただき、診察まで安全に待っていただけるよう診療マネジメントを行います。患者受付~トリアージ終了まで15分以内を目標にしています。
トリアージ中の様子
搬送
愛知県内唯一の小児救命救急センターとして、県内外の病院から多くの搬送依頼があります。緊急度や移動距離・天候によって、救急車やドクターヘリなど搬送方法は様々です。また、当センターから他病院への搬送も行っています。
搬送用赤バッグと搬送用ストレッチャー 救急車にストレッチャーを収容
放射線科
MRI・CT・RI検査、外科検査や泌尿器科検査を行っています。これらの検査は同時に進行されており、放射線科技師や各科医師と協力して行っています。ERからは常時2名、外科・泌尿器科検査には1名の看護師が配置されています。全身麻酔下MRIをはじめ鎮静剤を使用した検査が主であり、検査中の状態観察を行い緊急対応に備えます。
MRI検査室内
小児ER外来
ER受診後、入院加療にはならなかったけれど経過観察が必要な患者様を主に診ています。また他院やクリニック・保健センターからの紹介患者様も診察しています。ここから専門外来につなげます。
部署内教育
ERには現在15名のトリアージナース・11名の広域搬送担当看護師(グラウンドナース)がいます。それぞれに教育プログラムがあり、計画的に育成に取り組んでいます。初療対応が出来るようにトリアージ教育・搬送教育を中心に、勉強会の開催やシミュレーションを医師とともに行っています。スタッフでペアやグループを作り、配信型の勉強会や技術トレーニングを行い、日々緊急対応に備えています。そして何より、緊急対応にはチームワークが必要不可欠です。チームダイナミクスを意識しコミュニケーションを大切にしています。
シミュレーション中の様子
注;写真の子供は実際の患者様ではありません。