『小児心臓病センター』
で取り組む
胎児からの心疾患治療。
『ハートチーム』って
聞いたこと、ありますか?
診療内容
心臓血管外科では,開設以来これまでに3,000件をこえる手術を行ってきました。応援してくださったみな様に感謝申し上げるとともに,これからも,この先も,みな様のお役に立てるよう全力で取り組んでゆきます。
最近,循環器・心臓分野では,「ハートチーム」を中心とした治療の必要性が言われいます.心臓はからだ全体のエンジンであり,文字通り「心臓部」です。そんな大切な「からだの中心部」を治療するのに,主治医ひとりの力では限界があります.そこで,循環器科・心臓外科に加え,麻酔科,集中治療科,看護部,臨床工学室をはじめとする各分野のエキスパートが集まって,いろいろな角度からの様々なアプローチで治療を進めてゆきます。これがハートチームによる治療です。
2016年11月周産期部門がスタートし,産科,新生児科が加わることで,ハートチームがさらに進化しました.胎児期に心疾患を指摘されると,赤ちゃんが生まれてくるまで気が気でないでしょう。私たちは,胎児期からお母さんとともに児を育み,治療計画をたて,生まれてきてからの治療につなげてゆきます。各分野のエキスパートが集う小児センターだからこその総合力です。
主な対象疾患
先天性心疾患全般,小児期の後天性心疾患全般,重症心不全,不整脈(ペースメーカ植え込み),新生児,乳幼児から小児期までの心臓血管手術をおしなべて得意分野としています。とくにジャテーン手術,ラステリ手術,弁形成手術に高い評価をいただいております。さらに,2021年春より,小児人工心臓治療を開始しました。
診療理念
1953年にジョン・ギボンという外科医が初めて人工心肺装置を用いた心臓手術を成功させました。以来,70年,当時は治療困難とされた疾患に対しても,有効な治療ができるようになってきました。救命のみを願って手術を行う時代から,近年は,術後の生活に高いクオリティーを求める時代へと変化しつつあります。私たちも,より質の高い医療をより快適な環境で行うために,循環器科・新生児科と連携をとりながら,麻酔科,集中治療科,産科,ICT,救急科,看護部,臨床工学室,臨床検査室,放射線検査室,薬剤部,リハビリ,保健,臨床心理,保育,栄養など,多くの仲間たちとともに,ハートチームとして取り組んでいます。
心臓血管外科の診療は,手術を中心とした外科手技を用いて,心臓・循環器疾患を治療することにあります。
- 心臓・循環器疾患はもとより,お子さんの全身状態を把握し,適切な治療を提供します。
- 循環器科・新生児科と協力して治療戦略を立て,実施していきます。
- 院内各部門と協力して治療を進めます。
- わかりやすい説明を心がけ,十分にご理解いただいた上で治療を行います。
- お子さんの気持ち,精神面にも配慮した医療を心がけています。
先天性心疾患のお子さんの心臓は,ときとして,簡単に理解できないような複雑な構造をしています。より詳しく理解していただくために,可能な限り,お子さんごとに心臓の絵をお渡ししています。これをもとに,循環の特徴とそれに対する手術の説明をいたします。当センターは,診療部門はもとより保健部門と併せて,名実ともに小児の保健医療における総合センターです。この特色を活かし,お子さんを取り巻く緒問題にも柔軟に対応しています。お子さんごとに,オーダーメイドの治療戦略を立てていきます。
心臓血管外科からのお知らせ
イベント情報
現在予定されているイベントはございません。