あいち小児保健医療総合センター Aichi Children's Health and Medical Center



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麻酔科

三次元コンピュータグラフィック(3DCG)を利用した経食道心エコー学習について

なぜ、経食道心エコーの学習に3DCGが必要か?

先天性心疾患の経食道心エコー(TEE)を自在に操るには、多様性に富む先天性心疾患を三次元的に理解する必要があります。しかし、この理解は非常に難しいのが現状です。以前は何年もかけて、たくさんの症例を経験する必要がありました。成人では3DCGを用いた学習アプリがありますが、小児の先天性心疾患に対応したものはありません。3Dプリンターを用いた学習方法も想定されますが、弁や欠損孔の再現性は十分とは言えません。先天性心疾患に対応した3DCGが求められます。

 

当院の取り組み

そこで当センターでは、3DCGを用いて先天性心疾患の理解に役立つ心臓モデルを自作しています。TEE断面と心臓の各パーツとの位置関係が一目瞭然となり、TEEを理解しやすくなりました。疾患頻度の高い心室中隔欠損症では、3DCGを用いて検査手順および使用するエコー断面を指導できるレベルに達しています。まず、基本断面の使い方を理解します。そして、基本断面にプローブ操作(時計回転、深める等)による微調整を行うことで、病変の三次元的な広がりがわかることを学びます。TEEに習熟することで病態把握がしやすくなり、循環管理の質が向上します。
 
VSDにおける各基本断面の使い方

 
当センターで使用している自作3DCG(VSDとTEE基本断面)

動画(モデルが回転するもの 形式:MP4:1.62MB)

 

最後に

当センターで先天性心疾患のTEEを習得し、小児心臓麻酔のエキスパートになりましょう!

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