診療内容
小児の外科的疾患(心臓・骨・脳を除く)の診断目的とした検査、治療に必要な低侵襲の手術、術前・後の呼吸・栄養管理を担当します。
主な対象疾患
- 頭頚部
- 頚部腫瘤、頚部瘻孔、リンパ管腫など
- 胸部
- 先天性気管狭窄症、肺嚢胞性疾患、肺分画症、縦隔腫瘍、漏斗胸、肺葉性肺気腫など
- 腹壁
- 鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、総排泄腔外反症、尿膜管遺残など
- 消化管
- 先天性食道閉鎖症、先天性食道狭窄症、食道アカラジア、肥厚性幽門狭窄症、十二指腸閉鎖症、小腸閉鎖症、腸回転異常症、虫垂炎、腸重積症、壊死性腸炎、臍腸管遺残、結腸閉鎖症、消化管ポリープ、炎症性腸疾患、鎖肛、ヒルシュスプルング病、ヒルシュスプルング病類縁疾患、特発性便秘症、直腸脱、痔瘻、肛門周囲膿瘍、痔裂、胎便性腹膜炎、原発性腹膜炎、細菌性腹膜炎など
- 肝胆膵
- 胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症・膵胆管合流異常、門脈圧亢進症、肝腫瘍、膵腫瘍
- 泌尿生殖器
- 停留精巣、包茎
- 腫瘍
- 神経芽腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、肝芽腫、奇形腫、横紋筋肉腫など
小児外科からのお知らせ
イベント情報
現在予定されているイベントはございません。
当科の特徴
- 小児に特化した手術用内視鏡システムが充実しています。
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- 内視鏡手術風景
- 細経(直径3mmのスコープと3mm鉗子)の道具が揃っています。
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- 小児泌尿器・循環器外科との共同作業で複雑な疾患の手術ができます。
- 小児用にデザインされた放射線装置が使用できます。
- 消化管機能検査や消化器内視鏡の設備が充実しています。
- MRIシネを用いて、胃腸の動きが被爆せずに観察できます。
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- MRIシネ
- 高速MRIを用いて放射線被爆なしで消化管運動を観察します。
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- アセチルコリンエステラーゼ迅速染色ができます。
特殊医療機器
- 高速磁気共鳴装置(MRI)
- 多列螺旋コンピュータ断層装置(MDCT)
- 下部食道24時間pH測定
- 多チャンネル消化管内圧測定装置
- 膜型人工肺(ECMO)
- リガシュアー血管シーリングシステム
- 小児用消化器内視鏡システム
- 3次元構築された直腸肛門奇形の肛門括約筋
- 直腸肛門奇形で排便に関わる筋肉を鮮明に描出できます。
- 大腸ファイバーによるポリープ切除
- 大腸ファイバーを用いた結腸ポリープ切除を4歳の子に行いました。
その他
- 手術前の全身チェックには小児科医師・保育師・看護師が協力してオペラちゃんツアーを企画し、お子様が納得して手術を受け入れられる環境を整えると同時に手術前の身体的な問題点に目を配ります。
- クリニカルパスを用いた計画的治療を遂行しています。