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周産期部門について
小児センターのアピールポイントは「チーム医療」です。子どもの専門家が多数在籍しており、皆でお子さんの未来をバックアップします。
患者さん受診の流れ
1. 産科受診から分娩まで
○産科受診①胎児疾患が指摘されていない場合
- 通常の妊婦健診を行います。初診時には分娩予定日が記載してある紹介状をご持参ください。里帰り分娩も受け付けています。
- 超音波検査やMRI検査を含めた精密検査を行い、関係する各診療科と協力して病気の説明を行います。生まれる前から、胎児を1人の患者さんとして扱い、カルテを作成します。胎児の先天性心疾患が疑われる場合は1泊2日の検査入院をお勧めしています。
●産科診療実績のページへ
※当施設は日本胎児心臓病学会認定の「胎児心臓超音波検査専門施設」です。
○分娩
病状に応じて新生児科医が立ち会います。
出生後は、お母さんと赤ちゃんに面会していただいた後、NICUに入院となります。赤ちゃんの状態が落ち着いていれば産科病棟でお母さんと同じ部屋で過ごしていただく場合もあります。
●新生児科のページへ
※帝王切開の場合
- 帝王切開の麻酔は、脊髄くも膜下麻酔(痛みはないが意識のある状態を保つことができる、いわゆる半身麻酔)で行いますので、産まれたばかりのお子様のお顔を手術室内で見ることができます。また、当センターでは術後に頭痛が起こりにくいとされる特殊な極細針を使用しています。
2.赤ちゃんがNICUに入院するまで
<生まれる前に赤ちゃんの病気が診断された場合>
生まれる前から、ひとりの患者さんとしてカルテを作成します。産科・新生児科および関係する各診療科の医師で協力して精密検査(超音波・MRIなど)を行い、病気についての説明を行います。なお、心臓病が疑われる場合は「胎児心エコー外来」で小児循環器医(胎児心エコー認証医)による検査を行います。なお、ゆっくり時間をかけて検査・説明をさせて頂くため、1泊2日での精密検査入院をお勧めしています。
- 周産期カンファレンスの開催
- 妊婦さんとおなかの赤ちゃんの情報を共有し、出産への対応を検討します。産科・新生児科・循環器科・総合診療科・腎臓科・麻酔科・心臓外科・小児外科・脳神経外科・泌尿器科の医師、産科・NICU・手術室の看護師、医療ソーシャルワーカー・保健師・臨床心理士など多職種が関わります。
- NICUの見学(予約制)
- 生まれてすぐに治療が必要な場合はNICUに入院になります。赤ちゃんが入院する病棟をご覧いただき、NICU看護師による説明(面会などについて)を分娩前に受けて頂くことができます。
<生まれた後に赤ちゃんの病気が診断された場合>
○転院搬送
- 診断して頂いた先生から当センター新生児科医にご連絡頂いた後、当センター救急科と協力し、病状に応じて適切な搬送方法(救急車・ヘリコプターなど)を検討します。状況に応じて、当院救急科スタッフがお迎えに向かいます。
※なお、お母さんと赤ちゃんが離れ離れになってしまわないように、お母さんも当センター産科に転院して頂くことが可能です。詳しくは当センター産科までご相談下さい。(※小児病院のためお子様の面会など制限があります。ご了承下さい。)
●産科のページへ
※宿泊施設(どんぐりハウス)
- 家族が泊まれるように、宿泊施設が敷地内にあります。
3.NICU入院
●新生児科のページへ○入院当日
- 新生児科医および関係する各診療科の医師により、必要な検査・処置を行い、病状や今後の治療について詳しく説明を行います。(赤ちゃんの状態や検査・処置の内容により時間がかかる場合があります。)
○入院後
関係する各診療科の医師により、治療方針を検討します。
・心臓病の場合
- 超音波検査・CT検査・心臓カテーテル検査などを行います。 カテーテル治療や心臓外科手術を行います。心臓外科手術後は原則としてPICUに入室します。
●心臓血管外科のページへ
●集中治療科のページへ
・小児外科疾患・脳神経外科疾患・泌尿器科疾患の場合
- 超音波検査・各種造影検査・CT検査・MRI検査などを行います。病状に応じて手術を行います。術後は原則NICUで治療を継続します。
●脳神経外科のページへ
●泌尿器科のページへ
※お子様が手術になる場合、こどもの麻酔を専門とする小児麻酔科医が全身麻酔を行います。
●麻酔科のページへ『循環器カンファレンス』
- 新生児科・循環器科・心臓外科で治療方針を検討します。
『合同カンファレンス』
- 複数の病気を持って生まれた赤ちゃんの治療方針について、新生児科と関連する各診療科医師で治療方針を検討します。
いろいろな問題を抱えた赤ちゃんとそのご家族を支援するために
・看護師・リハビリテーション技師・保育士が協力して赤ちゃんのケアを行います。
・NICU看護師をはじめ、臨床心理士・保健師・医療ソーシャルワーカーがご家族の支援を行います。
・入院期間が長期に及ぶ場合も多く、看護師・保育士によるきょうだい児支援も積極的に行っています。
『多職種合同ケアカンファレンス』
- 退院後に医療的ケアが必要になる赤ちゃんや、病気以外にも問題を抱えた赤ちゃんが無事にNICUを卒業できるように、医師・看護師のみならず、医療ソーシャルワーカー・保健師・臨床心理士・リハビリテーション技師など多職種が関わり、退院支援を行います。
4.退院に向けて
NICUやPICUでの治療が終了した赤ちゃんは退院を目指すため、一般病棟にうつります。一般病棟では退院後の生活のために、赤ちゃんのリズムを肌で感じ、おうちに 帰ってから注意して頂くポイントをご家族に学んで頂くことが必要ですので、赤ちゃんに付き添って生活を共にして頂きます。なお病状が落ち着いている場合は、産科病棟でお母さんと一緒に過ごし退院して頂くこともあります。
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退院後は、各専門診療科による外来への通院に加えて、総合診療科医・小児神経科医・児童精神科医・臨床心理士による発達フォローアップを行います。これにより、適切な時期に必要なサポートを受けられるようになります。